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■住宅広告会社の住宅会社紹介の問題点

2016/04/28

 

日中は25度に近づく日も出てきましたね。5月に入ると一挙に暑くなるような雰囲気が漂いますが、昨年のような酷暑と言われる夏が今年もやってくるんでしょうか。さて、最近の相談会場で特に増えている相談案件をご紹介します。

 

 

ここ最近、相談会でよく耳にする住宅広告会社の住宅会社紹介ビジネス。盛んに広告などをしているので目にする機会も多くなったと思います。住宅広告の会社が中立的な立場であるという位置づけで、住宅会社の情報提供から住まいづくりに関する各種セミナーなどをおこない、最終的にはエンドユーザーの要望に合わせて住宅会社を紹介をするというものです。住宅会社選定で迷っているエンドユーザーにはありがたいサービスのように感じますが、実はいくつかの問題点も含んでいます。

 

 

まず一つに、窓口を受け持つ相談員の多くの方が住宅建築や不動産売買に関する専門家では無く、住宅建築や住宅販売などの実務経験もほとんど無い方という点です。住宅の建築プロセスや請負契約の中身やスケジュールを知らずして、具体的かつ適切なアドバイスをすることは難しいでしょう。相談会などで話を聞く限り、住宅会社側の作成した販促資料の説明をしているだけという感じを受けます。

 

 

二つめに、報酬の得かたです。このサービスの売りは、エンドユーザーは無料で住宅の資料がもらえ、勉強会などに参加でき、住宅会社の紹介も受けられるというものですが、当然全て無料では事業としては成り立ちません。最終的にエンドユーザーを住宅会社に紹介し、受注したあかつきには住宅会社から紹介料という名目の報酬を得ています。表向きエンドユーザーサービスとうたっていますが、実際には住宅会社への情報提供サービスをしているのです。当然、報酬を得る以上は住宅会社側のネガティブな話はできませんし、具体的なアドバイスを求められても当たり障りのない話しかできないというのが本音でしょう。

 

 

三つめは、住宅会社を同時に複数社紹介をする点です。報酬を住宅会社から得るビジネスなので登録をしているいずれかの住宅会社で契約ができれば目的は達せられますので、可能性のありそうな住宅会社を同時複数に紹介するようになります。エンドユーザーも多くの住宅会社を検討する方がメリットが多いように感じますからそれを望むのですが、実際の住宅会社との打合せは相当な時間と労力が必要です。それを3社も4社も同時にするということはまともな打合せはできないでしょう。コンサルをするなら適切な住宅会社を1社に絞込むか、設計プランや仕様設備の要望をまとめ、商談がスムーズになるようお膳立てするべきと思います。

 

 

住まいづくりのコンサルティングで大切なのは、住まいづくりの基礎知識の習得や、住宅会社の紹介をすることでは無く、依頼者であるエンドユーザーの悩みを聞いて、専門家として具体的な解決の糸口を見出したり、要望する住宅を建築することが可能な住宅会社を選別し商談がスムーズに進むようサポートしたり、時には自らの意見を述べ軌道修正を図ったり、住宅会社との打合せにも直接関与することで業者側に緊張感を持ってもらうことです。

 

 

ご紹介したようなビジネスは情報が蔓延している今の時代ならではだと思いますが、このような事業が増えてきていることに対しては戸惑いを感じますし、エンド側のサービスなのか、業者側のサービスなのか、分からないようなビジネスモデルに関しては正直憤りを覚えます。

 


住宅は個人にとっ最も高い買い物であり、買い替えが効かない代表的な物です。また、多くの方は多額のローンを組んで購入をしますので、建ててみて想像したものとは異なるものだったとか、間違った買い物をしてしまったとかになってしまうと大変です。住宅建築における失敗は思っている以上に多くの物を失うことになりかねません。そうならぬよう実務を知って住まいづくりを経験している専門家が、自らの経験と知恵を駆使して手助けをしてこそ、エンドユーザー向けのコンサルティングというものが成り立つのです。

 

 

「ただより高いものは無い」と言います。エンドユーザー側も無料という言葉の奥にあるものをしっかりと見極める目は持っておきましょう。

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